大阪歴史博物館

◎2018年4月13日金
 
 大阪城公園の南西側、官庁街の一角に立地する市立博物館、精巧に作られたフィギュアや大規模なジオラマは一見の価値あり。展示は上層階の難波宮大極殿の復元模型に始まり、階段を降りながら時代を下って、中世から近代、大大阪時代の繁栄にて幕を閉じる。
 池上四郎、関一と二代続いた大阪市長の優れた指導力は、莫大な予算を投じて港湾、道路、住宅、公園などの公共インフラを一気呵成に整備、紡績業の集積に伴う経済効果により、「天下の台所」は全国に先駆けた近代都市、帝国経済の中心地へと変貌した。大大阪時代の終焉とともに、大阪の経済は長期的な凋落へと移行、歴代の公選市長と既得権益の馴れ合いの構図は、産業構造の転換への対応に後手に回り、閉鎖的かつ保守的な政財界の体質に嫌気が差した企業群は、高速交通網や高速情報通信網の整備を契機として、相次いで本社機能を東京へ移転していったのだった。